蕁麻疹(じんましん)治療
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■:休診 ■:前半休 ■:後半休

突然、肌に現れる赤い盛り上がり(膨疹)と、耐えがたいほどの激しいかゆみ。数時間で跡形もなく消えるものの、また翌日、別の場所に現れる…。この「神出鬼没」の苦痛に、あなたは「いつまでこの生活が続くのだろう」と、不安と疲弊を感じていませんか?
蕁麻疹は、見た目のつらさだけでなく、あなたの睡眠、仕事、人間関係にまで影響を及ぼし、日常生活の質(QOL)を静かに、そして深く、奪っていく病気です。
「たかがかゆみ」と、ご自身のつらさを過小評価していませんか?
蕁麻疹は、あなたの体からのSOSです。多くの方が、「時間が経てば治るだろう」と市販薬で一時的に症状を抑えることだけに頼り、根本的な解決を見送りがちです。
特に、症状が出始めてから6週間以上にわたって出没を繰り返す「慢性蕁麻疹」は、その原因の多くが特定できない(特発性)ため、長期にわたり不安を抱え込みやすい傾向があります。「もう治らない」と諦めてしまう前に、皮膚科医による専門的なアプローチが必要です。
蕁麻疹が慢性化すると、かゆみによる睡眠不足が、日中の集中力低下や判断力の鈍化を引き起こし、さらなるストレスや疲労を招きます。そして、このストレスや疲労こそが、蕁麻疹の症状をさらに悪化させるという、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

池袋という都会の中心地は、多くの機会と利便性を提供する一方で、そこで生活する人々に無意識の負荷を与えています。満員電車、仕事のプレッシャー、夜遅くまでの活動。これらはすべて、蕁麻疹の引き金となる「自律神経の乱れ」に直結します。当院では、この「池袋の生活様式」が患者様の蕁麻疹に与える影響を深く理解しています。私たちの理念は、保険診療を軸に、質の高い医療を、あなたの「かかりつけ医」として提供することです。
蕁麻疹治療の成否は、まず「的確な診断」と「隠れた原因を見抜く力」にかかっています。院長は、池袋の地域医療に貢献して10年以上の経験を持つ皮膚科医です。長年の実績と地域特有の患者様の傾向を熟知しているからこそ可能な、信頼の医療を提供します。「長年の経験」は、単なる年数ではありません。それは、数多くの失敗と成功から学んだ、患者様一人ひとりに最適な道筋を照らす「確かな診断力」なのです。
蕁麻疹の症状は、夜間から早朝にかけて悪化する傾向があります。しかし、日中忙しく働く方にとって、平日の夕方にクリニックを受診するのは至難の業です。当院は、池袋で働くすべての方が、仕事帰りにでも安心して専門的な治療を受けられるよう、平日21時までの夜間診療を実施しています。蕁麻疹は、副交感神経が優位になり、体がリラックスする夜間や入浴後に悪化することが多い病気です。仕事が終わり、症状がピークに達する時間帯に、すぐ皮膚科医の診察を受けられることは、患者様の精神的な安心感に大きくつながると考えております。
通院の負担は、特に慢性疾患の治療においては、患者様のモチベーションを大きく左右します。当院は、JR池袋駅東口から徒歩わずか3分、落ち着いた雰囲気のグリーン大通り沿いという好立地にあります。通勤・通学の導線から外れることなく、ストレスなく通院を継続できる環境を整えました。患者様がその「良い治療」を無理なく続けられる環境を整えることまでを、医療サービスの一部だと考えています。通院の負担を極限まで減らし、あなたの治療継続をサポートします。
蕁麻疹の最大の特徴は、「一過性の皮膚の盛り上がり(膨疹)」と「強いかゆみ」がセットで起こり、通常24時間以内(多くは数時間)で跡形もなく消えてしまうことです。この「消える」という性質が、湿疹や他の皮膚炎との決定的な違いであり、蕁麻疹を正しく見極めるための重要なポイントとなります。
蕁麻疹は、症状が続く期間によって、治療方針が大きく異なります。
症状が出始めてから6週間以内に治まるもの。原因が特定できることが多く、予後は良好です。
症状が6週間以上にわたって、出たり消えたりを繰り返すもの。原因が特定できないことが多く、治療が長期化する傾向にあります。
蕁麻疹の患者様の一部には、膨疹が皮膚のより深い部分(皮下組織や粘膜)で起こる「血管性浮腫(クインケ浮腫)」を伴うことがあります。かゆみよりも「腫れ」や「圧迫感」が強く、特に次の部位に起こった場合は緊急性が高まります。
蕁麻疹の治療において、最も難しいのが「原因の特定」です。原因は、食物などの目に見える物質から、ストレスや疲労といった目に見えない体内の状態まで、多岐にわたります。特に慢性蕁麻疹の場合、特定の原因はむしろ稀であり、複数の要因が絡み合う「複合要因」であると捉えることが、治癒への第一歩となります。
蕁麻疹のヒスタミン放出を引き起こす「きっかけ」は、大きく「アレルギー性」と「非アレルギー性」に分類されます。慢性蕁麻疹のほとんどは、後者の「非アレルギー性」に属します。
特定の物質(アレルゲン)が体内に侵入し、免疫システムが過剰に反応することで、マスト細胞からヒスタミンが放出されます。
食物:サバ、エビ、カニ、卵、小麦、ソバ、ピーナッツなど。摂取後30分以内という比較的短い時間で症状が現れることが多いです。
薬剤:抗生物質、解熱鎮痛剤、ワクチンなど。特に初めて服用する薬や注射で注意が必要です。
その他:特定の植物、動物のフケ、昆虫の毒など。
アレルギー反応を介さずに、物理的な刺激や体内の環境変化がマスト細胞を直接・間接的に刺激します。
皮膚が強く圧迫されたり、こすれたりすることで起こります(例:ベルトの締め付け、下着のゴムの痕、強く掻いた部位)。
運動や入浴、精神的な緊張などで体温が上がり、発汗したときに起こります。チクチクとしたかゆみを伴い、一つ一つが粟粒大の小さな膨疹が出るのが特徴です。
冷たい水や風、アイスなどを食べた際に起こります。
日光(紫外線)を浴びた部位に症状が出ます。
慢性蕁麻疹の約7割以上がこれに該当します。「原因不明」とは、現代医学の検査で特定できる原因が見当たらないという意味です。
これが特発性蕁麻疹の最大の悪化因子です。過度の緊張や睡眠不足は、自律神経を通じてマスト細胞を常に興奮状態にし、「ヒスタミンが放出されやすい体質」を作り出します。池袋での多忙な生活は、まさにこの状態を助長しやすい環境です。
風邪や胃腸炎、歯周病など、慢性の炎症や感染が体内に潜んでいることが、蕁麻疹の引き金となることがあります。
自分の体に対する抗体(自己抗体)がマスト細胞を刺激し、ヒスタミンを放出させてしまうタイプ(自己免疫性蕁麻疹)も存在します。
ごくまれに、甲状腺疾患、肝機能障害、膠原病などの内科的な病気が隠れていることがあります。
お薬は症状を抑えるためのツールですが、蕁麻疹を根本的に治す力は、あなたの日常生活の中にあります。薬の効果を最大限に引き出し、最終的に薬を必要としない体質へと導くために、私たちが長年の臨床経験から導き出した、「悪化因子を断ち切る」ための具体的な生活指導をご紹介します。
睡眠は、自律神経のバランスを整え、疲弊したマスト細胞を休ませるための唯一無二の時間です。最低でも7時間の睡眠を確保し、特に夜10時から午前2時の間の深い睡眠を意識しましょう。当院では、かゆみで眠れない方のために、眠気が出にくい抗ヒスタミン薬の夜間増量や、漢方薬の併用など、「眠り」を確保するための戦略を提案します。
仕事や家事の合間に、「ぼーっとする時間」を意図的に設けてください。たった5分間でも、スマートフォンやPCから離れ、深呼吸を繰り返すことで、過緊張状態にある自律神経を鎮めることができます。
激しい運動は体温を上げて蕁麻疹を誘発する可能性がありますが、ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど、心拍数を上げすぎない軽い運動は、自律神経のバランスを整えるのに非常に有効です。涼しい時間帯を選んで行うことを推奨します。
アルコールは、体内で分解される際に発生する物質がヒスタミンの放出を促進し、さらに血管を拡張させることで症状を劇的に悪化させます。症状が治まるまでは、完全な禁酒を強く推奨します。
青魚(特に鮮度が落ちたもの)、チーズ、ワイン、発酵食品、トマト、ナスなど、ヒスタミンを多く含む食品や、ヒスタミン放出作用のある食品は、大量摂取を避けましょう。
唐辛子や香辛料、食品添加物(防腐剤、着色料など)もマスト細胞を刺激する可能性があるため、外食が多い方は特に意識して控えるように心がけてください。
皮膚のバリア機能を高めるビタミンC、ビタミンB群、亜鉛などの栄養素を積極的に摂取しましょう。特にコンビニ食が多い方は、野菜や果物を取り入れる努力が必要です。
かゆみを感じたら、掻く代わりに、清潔な布に包んだ保冷剤や濡れタオルなどで優しく冷やしましょう。冷却は神経の興奮を抑え、一時的にかゆみを軽減する最も有効な方法です。
熱いお湯は血行を促進し、かゆみを増幅させます。ぬるめ(38~40℃)の湯船に短時間浸かる程度に留めましょう。コリン性蕁麻疹の方は、特に発汗を避ける工夫が必要です。
ウールや化学繊維など、肌にチクチクと刺激を与える素材は避け、吸湿性の高い綿(コットン)やシルクなど、肌触りの良いものを選びましょう。締め付けの強い下着やタイトな衣類も、機械性蕁麻疹の原因となるため避けてください。
当院の蕁麻疹治療は、保険診療の基本治療をベースに、患者様の症状の重症度、期間、誘発因子を細かく分析した上で、薬の量、種類、組み合わせを最適化する「カスタマイズ治療」です。ここでは、当院で行う主な治療法を、その目的とともにご紹介します。
マスト細胞から放出されるヒスタミンの働きをブロックし、かゆみと膨疹を抑える、全ての蕁麻疹治療の第一選択です。
当院では、眠気などの副作用が少ないとされる第二世代抗ヒスタミン薬を中心に処方します。特に、池袋で働く方や運転をされる方には、影響が極めて少ない薬剤を厳選します。
抗ヒスタミン薬の増量や併用だけでは症状が十分にコントロールできない場合に、以下の補助薬を追加します。
胃薬としても使われる薬ですが、皮膚の血管にも存在するH2受容体をブロックすることで、抗ヒスタミン薬の効果を補強します。
ヒスタミンとは異なる炎症物質であるロイコトリエンの作用を抑えます。特に、アスピリンなどによる蕁麻疹や、刺激誘発型の一部の治療に有効なことがあります。
血管性浮腫や赤みが強い症状に対して補助的に使用することがあります。
西洋薬による症状のコントロールを助けつつ、患者様ご自身の**「治る力」**を高め、薬の減量・中止が可能な体質へと改善することを目指します。
蕁麻疹によく使われる「消風散(しょうふうさん)」などの駆風薬や、ストレスによる気の滞りを改善する薬、体内の余分な水分(水毒)を排出する薬など、患者様の「証(体質)」に合わせて処方します。西洋薬と漢方薬のメリットを最大限に活かした併用療法は、当院の得意とするところです。

こんにちは。池袋皮膚科の院長加藤斉です。
私は池袋皮膚科を開業し、10年以上の間、多くの蕁麻疹(じんましん)の治療を保険診療で行ってまいりました。蕁麻疹は、急性から慢性、刺激誘発型、そして難治性のケースまで、症状の種類や進行度合いが様々であり、1人1人最適な治療方針が変わってくるデリケートな疾患です。方針を間違えると、症状が長引き、睡眠不足や日常生活の質の低下に繋がってしまいます。蕁麻疹でお困りの方は、池袋皮膚科までお気軽にお越しください。
当院は「原因不明」とされた長引く慢性蕁麻疹に対しても、最新の知識をもってしっかりと対応を致します。また、保険診療の範囲では症状のコントロールが難しい場合に限り、最新の治療法(例:生物学的製剤など)といった自由診療をご案内することもございますが、決して無理強いは行いません。あくまで保険診療主体の皮膚科となりますので、その点もご安心して受診ください。
治療の最初の、そして最も重要なステップは、あなたの生活を深く理解することです。
問診内容
症状の具体的な発症パターン、頻度、ピークの時間帯、既往歴、家族歴に加え、当院では特に「ストレスレベル」「睡眠の質と時間」「運動習慣」「体温変化の有無」といった、マスト細胞の過敏性に関わる生活背景因子を徹底的にヒアリングします。
視診と診断
問診に基づき、症状のタイプ(急性・慢性・刺激誘発型など)を診断します。
検査の検討
慢性化の背景に隠れた疾患がないか、あるいはアレルギー性の関与が疑われる場合に限り、必要な採血検査(アレルギー検査、内科的基礎検査)を実施します。不必要な検査は極力避け、患者様の負担を軽減します。
薬物療法の開始
眠気の少ない第二世代抗ヒスタミン薬の標準量から服用を開始し、迅速な症状コントロールを目指します。
生活指導の徹底
問診で特定された悪化因子(ストレス、アルコール、特定の刺激など)の回避策を、具体的な実行可能なレベルで詳しくご説明します。このステップで生活を改善できるかどうかが、その後の治療期間を左右します。
効果を判定し、薬の調整を行います。ここからが当院の専門性の発揮どころです。
蕁麻疹について患者様からよく寄せられる疑問や不安に関するご質問に、皮膚科医の立場からお答えします。疑問を解消し、安心して治療に専念してください。
| 蕁麻疹が出ているとき、お風呂に入ってもかまいませんか? |
| 基本的には入浴しても問題ありませんが、温度に十分注意してください。熱すぎるお湯は血行を促進し、ヒスタミンの作用を強めてかゆみを悪化させる最大の原因となります。ぬるめ(38~40℃)のシャワーや短時間の入浴を心がけましょう。湯船に浸かる際は、長湯を避け、体が温まりすぎないように注意してください。特に、コリン性蕁麻疹の方は、発汗を避けることが重要です。 |
| 蕁麻疹の治療薬は眠気が心配で、仕事に影響が出ませんか? |
| そのご心配は最もです。昔の抗ヒスタミン薬(第一世代)は眠気が強かったため、「蕁麻疹の薬=眠い」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし、現在主流の第二世代抗ヒスタミン薬は、脳への移行が少ないため、眠気の副作用が大幅に軽減されています。当院では、患者様の仕事や車の運転の有無を必ず確認し、眠気が出にくい薬剤を厳選して処方します。もし服用後に眠気を感じた場合は、遠慮なくご相談ください。すぐに薬の種類や服用時間帯を変更するなどの対応を行います。 |
| 蕁麻疹はアレルギー検査で原因を特定できるのでしょうか? |
| 急性蕁麻疹では、食物や薬剤などのアレルギーが原因で起こることが多いため、検査が有効な場合が多いです。しかし、慢性蕁麻疹の患者様の場合、約9割はアレルギー検査が陰性となります。これは、原因が食物などのアレルゲンではなく、ストレス、疲労、自律神経の乱れといった「体内の複合的な要因」にあるためです。検査結果が陰性でも、当院では「特発性蕁麻疹」として、生活指導と薬の調整を軸にした治療を継続していきます。 |
診療受付時間
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休診日:日曜・祝日
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